受付では「JPEGでお願いします」としか言われないことが多く、適当なツールで変換して渡したくなります。大きく伸ばす1枚やアルバム1冊なら、ここで決める2つの設定が仕上がりを左右します。
解像度は下げない
いちばん高くつく失敗がこれです。画面では縮小した写真もきれいに見えますが、大きく印刷すると眠い仕上がりになります。容量が増えても元のピクセル数を保ってください。納品用のファイルサイズは問題になりません。
目安として、20×30センチを300dpiで刷るなら2400×3500ピクセル程度が必要です。近年のiPhoneなら十分に足りていますが、途中で捨ててしまわないことが条件です。
画質は高めに、必ずしも最高でなくていい
印刷用途では0.85で十分で、ファイルも扱いやすい大きさに収まります。最高画質にしても害はありませんが、紙の上で見て分かる差は出にくく、容量だけが増えます。
0.7を下回ると、空や背景のボケなど、JPEGのブロックが見えやすい場所から粗が出ます。
- 印刷は0.85以上
- 解像度は元のまま
- 圧縮済みの写真を再圧縮しない
元データから一度だけ変換する
再圧縮は重ねるほど劣化します。メッセージアプリを経由し、編集して書き出した写真を直すより、写真アプリにある元のHEICからやり直すほうが結果は良くなります。
同じ理由で、プリントに出す前に自分宛てにメッセージで送るのは避けてください。その近道が再圧縮と解像度低下を招きます。
ここで意味を持つメタデータ
印刷では撮影日時とカメラ情報は邪魔になりませんし、納品物を並べるときに役立ちます。位置情報は別で、写真店に渡す理由はありません。
アプリはまさにそのとおりに動き、座標を消して日時を残します。ブラウザ変換は日時も含めてすべて落とすので、順番が日時に依存する納品では注意してください。
印刷用に写真をどう用意すればいい?
写真店はHEICのまま受け付けてくれませんか?
対応する店もありますが、受付の多くは今もJPEGかTIFFを求めます。JPEGと言われたらJPEGで出すほうが差し戻しがありません。
印刷に耐える最低画質はどれくらいですか?
0.85なら安全です。0.8でも大きな問題は出ませんが、0.7を下回るとグラデーションで粗が見えはじめます。
色空間の指定が必要ですか?
ここのツールは色空間を変換しません。sRGBを指定された場合は、全部を出す前に受付の希望を確認してください。
PNGやTIFFで出せますか?
出せません。出力はJPGのみです。TIFFが必須なら、その工程は別のツールが必要になります。
1枚あたりどのくらいの容量になりますか?
解像度そのまま、画質0.85で3〜8MB程度が普通です。プリント納品では問題になる大きさではありません。